失活歯

(しっかつし)

失活歯とは、歯髄の生活反応が無い歯のことである。生活反応のある歯を生活歯は生活歯である。齲蝕による歯髄の感染や、外傷や、破折の刺激による場合など、何らかの原因によって生活歯から失活歯に変化する。強い痛みを伴うことが多いが、まったく無症状に移行する場合もある。
抜髄処置が行われた場合は、歯髄腔をガッタパーチャポイント等で封鎖し、失活歯として歯の保存を行う。
失活歯は、象牙質に栄養を供給することができないため、歯が脆くなることが多く、クラウンで治療をすることが望ましい。また、歯としては痛みを感じることが無いため、破折があっても気がつきにくく、歯周組織の症状により、ようやく自覚することがある。このような場合は、抜歯に至る場合が多い。