象牙質
(ぞうげしつ)
象牙質とは、歯を構成する組織で、エナメル質の内側にある。象牙質のさらに内側には歯髄が存在する。
約7割がハイドロキシアパタイトからなる無機質である。残りは有機質と水分である。無機質がエナメル質に比べ少ないため、高度はエナメル質に比べて低い。エナメル質が喪失し、象牙質が露出すると、咬耗や摩耗の進行は早まる。
色調はエナメル質に比べてやや黄色っぽく、容易に判別できる。
象牙質内には象牙細管という細い管がたくさんあり、その中の水分の流れにより、痛みを生じるという理論(動水力学説)がある。知覚過敏はこの説で説明されることが多い。