審美性
(しんびせい)
歯科における審美性とは、歯や口腔内の外観が周囲と調和している様子のことである。一般的に、歯やその周囲が健康な状態と同じ形態、色であることが審美性が高いといえる。しかし、例えば天然歯よりも白い歯を審美性が高いとする場合もあり、最終的な評価は患者や歯科医師の主観に左右されるところもある。
現在でも審美性の低いとされる材料が使用されることがある。例えば、メタルインレー、全部鋳造冠、クラスプなどがそれにあたる。これらが用いられる理由としては、機能的に満足できる材料が金属のみしかない、保険診療の制限で、使用できる材料が決められているなどの理由による。
自然な状態ではあるものの、歯を欠損した状態や、歯列不正も、審美性に劣るとされる。