犬歯

(けんし)

犬歯とは永久歯で前から3番目の歯のことである。上下左右に1本ずつ、合計4本ある。前歯に含む場合と、独立して数える場合がある。糸切り歯などと呼ばれる。形態的には、歯根が長く、先端は尖った形をしている。横方向の力に強く、顎の運動をする場合に臼歯を離開させ力を分散させる役割を担う(犬歯誘導咬合の側方運動時のガイド)。
萌出時期が遅いため、萌出スペース不足の影響を受けやすく、他の歯よりも外側で、咬み合わない位置にとどまってしまうことも多い(いわゆる八重歯のこと。犬歯の低位唇側転位)。