レジン
(れじん)
歯科に用いられるレジンとは、合成樹脂の総称であり、金属やセラミックとともに、歯科治療で頻繁に用いられる材料である。色調や形態の自由度が高く、特性を変えることで様々な場面で用いられる。欠点としては、硬化(重合)時には収縮があり、寸法の精度を阻害する因子となっている。
コンポジットレジンとして齲蝕の治療や、硬質レジン前装鋳造冠の材料の一つとして多くの症例で使用されている。これらは、フィラーや接着システムの改良により、使用できる範囲が従来に比べ広がった。
義歯の材料としては、義歯床、人工歯ともに欠かせないものである。
治療途中の歯に装着されるテンポラリークラウン(TEK、テック、リテーナー、仮歯)の材料としても使われる。
硬化(重合)の方法による分類として、光によって硬化する光重合レジン、熱によって硬化する加熱重合レジン、2種を混ぜ合わせることで硬化する化学重合レジンがある。